ASTM ASME 446 ステンレス鋼パイプおよびチューブ

ASTM/ASME 446 ステンレス鋼パイプおよびチューブは、超フェライト系（UNS S44600）製品で、ASTM A268規格に準拠しており、23-27%のクロムと0.75-1.5%のモリブデンを含む高純度組成を持ち、優れた酸化抵抗性と塩素腐食抵抗性を発揮します。このプレミアムなフェライト系グレードは、1095°C（2000°F）までの優れたスケール抵抗性と、塩素／硫化物環境における応力腐食割れに対する卓越した抵抗性があり、多くのオーステナイト系グレードを上回ります。合金の極めて低い炭素（<0.020%）および窒素含有量、そしてチタンによる安定化により、熱交換器用チューブ、炉部品、海洋排気システムなどにおいて最適な溶接性と粒界腐食抵抗性が確保されます。PREN値が35を超えるため、446は二重相ステンレス鋼と同等の点食抵抗性を提供しながら、フェライト系組織の熱的利点を維持しています。これは、ニッケル合金鋼よりも低い熱膨張率と優れた熱伝導率を持つため、腐食抵抗性と熱的安定性が重要な厳しい高温用途に特に適しています。